一行書評

様々な本のエッセンスを、ずばり一行でまとめています。

暮しの手帖 4世紀97号

一行書評
【20年ぶりの変わらない安心と革新性】

 

先日スーパーで家人を待つ間、雑誌コーナーでふと、暮らしの手帖を手に取りました。
子供の頃母が買っていたのでよく読んでいましたが、いつの頃からか母も買わなくなり、私も買ったり買わなかったり。
気づけば20年以上も暮らしの手帖から離れていました。

表紙を描く人は変われど、変わらない”らしい”表紙。ページを開けば美味しそうな料理の数々。
暮らしの手帖の料理の作り方はわかりやすさで定評がありました。
12月ということもあり今号はクリスマス料理も載っていたのですが、旬の料理写真のようにキラキラしてはいないのに、どこかあったかくてとても美味しそう。
暖炉の前で撮ったかのような暖かい色合いと深い影が特徴の写真です。

作り方通りにローストチキンを作ってみました。

 

f:id:itigyoushohyou:20190122184921j:plain

我ながらよくできたと思います。

ところで、今となっては暮しの手帖といえば年配の方が読むイメージ。
良妻賢母、保守的な内容かと思いながら読んでいましたが、自民党萩生田光一幹事長代行の発言を受けての記事と思われる「ホントに『ママがいいに決まってる』?」など、そういえば結構革新的なことを発言してきた雑誌だった、と思い出しました。

以前はよく読んでいた雑誌だったというのに、忘れるものですね。

 

 

副業図鑑

一行書評
イラストレーターの仕事の進め方が具体的すぎてワロタ】

定番のコンビニ店員やアフィリエイトから、みんぱくやYouTuber、LINEスタンプまで100種類の副業が紹介されているのですが、それぞれの副業紹介の深度が明らかに違います。

例えばせどり等は、普通にせどりのやり方、ツールの紹介、利益見込み、どのくらいの労力がかかるか、仕入れのコツなど、初めて「せどり」という単語を聞いた方向けの説明がなされています。

ですが、イラストレーターの説明になりますと、クライアントからの要望が二転三転するのでやり直しの回数制限や、感触を変更する場合の追加報酬等の細かいルールを決めておいた方が良いと、妙に具体的なアドバイスと、挙句の果てには「クライアントからの要望を鵜呑みにしないこと」とまで言い切っています。
著者の戸田充広さんの経歴をみてみますと、事業失敗による借金返済のため、皿洗いや廃油の回収などの掛け持ちをしながら、イラストレーターの仕事もしていたようです。
思った通り、経験があるからこその言葉だったのですね。

お金の教科書

一行書評
【高卒フリーターと大卒正社員の生涯賃金+年金格差は約3億円】

 

高校卒業後64歳までパート・アルバイトを続けた場合の生涯賃金は5400万円。
正社員とフリーターの生涯賃金格差は2億8000万円。
年金を20年間受け取った場合の格差は2280万円。
…こうして数字にしてみると、思った以上の格差ですね。
今年の年末年始休暇は暦の関係で9連休や10連休のところもあったと思いますが、正社員にとっては嬉しくても、非正規社員の方にとっては死活問題だったりするのですよね。

投資:買ったものが、払った額以上の価値がある
消費:買ったものが、払った額と同じ価値がある
浪費:買ったものが、払った額以下の価値しかない
これは、常に意識していたい概念なのですが、ついつい誘惑に負けてしまいます。。。

自己破産者の10人に一人は保証人になったことが原因。絶対に連帯保証人にはならない。
私が子供の頃、親からこれは叩き込まれました。確か身近な人ででまさにこれで破産した人がいたような。。。
なので、賃貸住宅に入居する際の連帯保証人でもビクビクしてしまいます。

初めての、そして一度きりの人生を歩んでいるのに、「お金の地図」を持っている人はほとんどいない。
お金の地図として、お金の未来地図を作ろう。
お金の未来地図には、「何年後にこういう状態になっていたい」という長期目標を具体的な金額に置き換えて目に見える「資産一覧表」の形に落とし込む。

レバレッジ・リーディング

一行書評
【本を読む”目的”を明確にする】
「自分が今すぐに真似できる点をできるだけ多く見つける」などでもよい。

制限時間を設ける

前書きや目次、あとがきなどをチェックして、本の全体像を頭に入れる

線や付箋などで重要な部分に印をつけておく

重要な部分を抜き出す
↓テーマごとに分類する
プリントし、何度も読む

インプットするだけではなく、アウトプットするための方法

メモを精読して重要なものを100見つけるより、実践する一つを見つけるほうがはるかに大切

プレジデント2017年10月2日号

1年も前の雑誌ですが、図書館で借りて読みました。

昔の雑誌で面白いのは、「これからこうなる!」系の記事です。

それぞれの専門家たちが自信たっぷりに未来を予言するのですが、当たっていることはほぼゼロに等しいですね。

「これから日本の未来はこうなる!」「これからこの株が来る!」という煽り記事に強くなりますw

 

一行書評
人類は怠け者だから世界中に広まった】

「場所が買いたい!」などの著作で知られる鹿島茂さんの説です。
流浪の民ロマ族(ジプシー)は、面倒なことが起こるとさっさと移動してしまうそうです。
人間は基本的に怠け者なので、数万年前、アフリカ大陸から全世界へ広がっていったのも、フロンティアスピリットからではなく、「なんだか面倒だから他所へ行こうか」と言う安易に流れやすい性質のせいかもしれないと言うことです。
自己鍛錬、自己規制と言う概念が生じたのも近世に入ってからで、非常に新しい概念なのだとか。

そういえば「サピエンス全史」に続く大作、「ホモ・デウス」でも、人類300万年の歴史の中で、農耕は高々最近の1万年で残りの299万年は狩猟生活であったため、未来という概念はなかったとあります。

今の世の中がなんとなく生きにくいのも、怠け者の私たちの性質に反する生き方をしているからかもしれないと思いました。

 

二行書評 〜もう1行付け加えるなら〜
【数百万円の投資で社長になると言う稼ぎ方があるらしい】

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門」と言う本があるのは知っていましたが、なんとなくうさん臭くて読む気になれませんでした。

現在後継者不足で、黒字経営の会社を、安くても信用できる人に引き継ぎたいと考える社長が増えているそうです。

会社員の副業としては、アルバイト、投資、アフィリエイトくらいしか思いつきませんでしたが、「社長になる」と言う選択肢もあるのかもしれません。

ツヤ髪プロジェクト

一行書評
【芸能人の髪は傷んでいるが、ツヤがある】

言われてみれば、そうですよね。
髪形をセットするためにブローされ、撮影で強烈な光にさらされ、カラーを繰り返していて、傷まないはずがありません。
でも、みんな綺麗なツヤがあるように見える。
テクニック一つで、傷んだ髪も、ツヤを出すことができるのだそうです。


二行書評 〜もう1行付け加えるなら〜
【キューティクルの向きを揃えればツヤが出る】

これも、言われてみればそう。
ツヤって、つまり髪に光が反射していること。
なので、髪の表面がフラットになっているほど反射して、ツヤが出てくるという理屈です。

キューティクルの向きを整えるには手櫛でもいいそうですが、一番いいのは、ブラシで髪を引っ張りながらブローをすることだそうです。
そういえば、美容士さんたちは髪を引っ張りながら、引っ張っている部分にドライヤーの風を当てていますよね。
そして、美容院に行った髪は、いつもツヤツヤ。
納得です。

夕凪の街 桜の国

一行書評
【「これから貴方が豊かな人生を重ねるにつれ、この物語は激しい結末を与えられるのだと思います。」】


作者のこうの史代さんのあとがきです。
こうのさんは「この世界の片隅に」でもそうでしたが、ふんわりとした画風にもかかわらず、重い現実を描く漫画家さんです。
「夕凪の街」は10年前に原爆に遭った女性が主人公です。
こう書くと結末はご想像できると思いますが、ほんとうに理不尽な結末です。
いつもふんわり微笑んでいる皆実(みなみ)。
そんな彼女は、ときどき妙につっけんどんになったり、怒ったりします。
それは、幸せになろうとしている時。
10年前の「あの日」がフラッシュバックして、幸せから目を背けてしまうのです。
そんな皆実がようやく幸せをその手に掴もうとした時。
彼女はいったんはその幸せを拒絶しますが、勇気を出して幸せに手を伸ばします。
その時、過去の亡霊たちに捕まってしまったように、私には思えました。

 

二行書評 〜もう1行付け加えるなら〜

【同い年の被爆二世がいるなんて、考えたこともなかった。。。】
「桜の国」は、「夕凪の街」の続編で、1987年と2004年の東京を舞台としています。
皆実の弟「旭」の子供の、「七波」が主人公です。
旭は疎開していたため原爆には会いませんでしたが、七波の母親は赤ちゃんの時に被爆しています。
七波は2004年に28歳とありますから、1976年生まれです。
私は1972年生まれですから、私よりも年下になるわけです。
私の母は戦後生まれでしたので、うっかり者の私は、被爆二世の方々は、私より随分年上の方だと思っていました。
祖母の友人の旦那さんが被爆者であり、そのお子さんが母と同い年だったこともあるかもしれません。
ですが、私が生まれたのは終戦わずか27年後。
被爆当時0歳だった方は27歳。
当然私より年下の被爆二世の方が大勢いらっしゃるわけです。
そのことに思い至らなかった自分自身に愕然としました。